
先日、用事で出かけた名古屋、栄。
ちょっとぶらぶらしてみるかい、と歩いていると突然! 目の前にapple直営店が。
ジャーン! 入ってみる。
入ってすぐ「iPhone」を体験できるコーナーがあり、館長さっそく触ってみた。
はじめて触る「iPhone」。何気に触った地図のアプリ(?)が起動した。
(ほう、と目を細める)今、いる場所が「iPhone」の画面の中に。
このなめらかな動き、これはもう、世界観てやつですよappleの。
やるじゃないの、とここまではよい。
じゃあ別のやつを・・と思って色々画面を触るのだが、地図から抜け出せない。
あせった。いやでもここは都会のしかもapple直営店だ。ここで慌てふためいては田舎
もの丸だしだ。とにかく、落ち着くんだ、落ち着け、落ち着け。
しかし、地図画面は変わらない。
じわりと汗がでてきた。
「よしっ」 僕は確かにそう言ったんだ。
周りの人に聞こえるか聞こえないかの小声でそうつぶやくと、手に持った「iPhone」を
スッと、元の位置へ戻した。画面はそのままで。
戻した以上、他の「iPhone」を触ることができなかった。
なぜなら、本体の内容はどれも一緒だと思ったから。
そしてー。
自分は今日はまだちょっと行くところがありますから、今日はこの辺で、あっまた来ます
から、みたいな雰囲気でもって、少し小走りに店を出る。
と、「ピピッ」とメールの着信音。右側のポケットに入っている自分の携帯を取り出した。
そして、それを見て思った。
「これは公衆電話だ、懐かしいダイヤル式の」
「iPhone」。少ししか触れることができなかったが、十分、その魅力は伝わってきた。
夢のある革新的なデバイスであることは間違いない。